親切なバスの運転手さん

カテゴリー:KBほっと通信

11月初旬、山梨県の河口湖周辺に旅行した際、
JR三島から河口湖まで、2時間ほど路線バスに乗った。
往復とも、運転手さんがのんびり優しくて癒された。
富士山の姿に癒されようと計画した旅行だったが、
思わぬところで癒されてしまった。

出発前。乗客はちらほら。
バスの右側に陽が射して、
「こっち暑いね」「まぶしい」「カーテン」などとざわめく客たち。
すると
「右側の座席は走行中、陽が射し暑くなります。左側の座席にお移りください。」
と、運転手さんのアナウンス。(うわ、親切だな~)
その言葉にしたがい、おもむろに座席を移る客。

何箇所か停留所を過ぎ、乗客が増え、左側の座席はほぼ満席。
右側(陽が射す方)にも何人か座る。
ここで再び運転手さんがアナウンス。
「右側の座席は陽が射し暑くなります。上着を一枚お脱ぎください。」

え!!

これにはびっくり。
ここまで世話を焼いてくれる運転手さんに生まれて初めて遭遇。

そして、降りるお客さんが料金支払い箱や両替箱の前でどんなにモタモタしようが、
あくまでもゆったりと優しい。

「はい、両替で出てきた中の10円玉3枚をここから入れてください」
言葉にすれば、どこのバスの運転手さんも言うだろう。

でも、そこにイラァ~~~ッとした空気が漂ってしまいがちだ。
(特に我が大阪だと・・・?)
運転手さんもイラァ~、降りようと後ろで待ってる客もイラァ~、座っている客もイラァ~、
3イラァ~に囲まれて、小銭つかむ手も震えるほどあせってしまうモタモタびと。

それがどこをどう切り取っても、イラ~のイの字も垣間見えなかったバスの中。
運転手さんも、乗客も。当たり前の日常として。

ふと気付いた。
私は普段の暮らしの中で、些細なことで癒されやすい体質になってしまったようだ。
それならば、このせわしない日常も意味があることのように思える in 大阪。

   【し】

笠井 利昭

部門/役職

会長

コメント

技術の最先端を求めて!社名を考えました。お客様や同業者からも称賛される会社を夢見ています、現在まだまだですけれど・・・。