点滴中の・・・

カテゴリー:KBほっと通信

去年の夏、とある医院で軽く点滴を打ってもらっていた時、
カーテン越しに隣のベッドから聞こえてきた会話。

初老の女性が点滴を打ってもらってる様子で・・・

『一人暮らしで日頃は淋しく生活しているが、
もうすぐお盆なので一人息子が帰ってくる。
何を作って食べさせてやろうかと今から心待ちにしている。
そんな楽しい気持ちだから、なんだか今日は体調もいいわ。』

・・・というようなことを、嬉しそうに看護師さんに話していました。

同じように盆正月になれば私も田舎に帰ります。
同じように心待ちにしてくれている人がいます。

いろんな意味でいつまでも心配かけてる自分が情けない・・・とも思ってて。

いつもありがとう。ごめんね。ごめんね。
普段あえてフタをしている感情がうねってこみあげて、あーもうダメだぁぁ。

自然と涙があふれ出て、
でも点滴中だから動けず、片手しか使えない。ティッシュの箱も遠くて届かない~。
なので、涙は手でぬぐい、鼻水はのどの奥へ垂れ流し。

やがて彼女は看護師さんとのおしゃべりが終わって帰り支度。

(まさかカーテン1枚へだてた隣で、
自分の“うきうき話”を涙流して聞いている女がいるとは想像もつかないでしょうね。)

彼女が私の足元を通って出て行く姿、思わず目で追ってしまいました。
その姿を自分の親と重ね合わせて。

 

それにしても・・・、
普通に点滴開始した女性患者(私)の様子を何分後かに見に来た時、
その患者が涙だらだらだったらびっくりしますよね、看護師さんも。

「えっ!どーしたんですかっ!」

隣で点滴受けてた人がああでこうで、と、涙だらだらのワケを・・・
話す・・・うちに・・・号泣コースへ。あぅーーもう止まらない。

お前は子供か・・ってぐらい
鼻つまらせて、えぐえぐ嗚咽しながら
赤の他人の看護師さん相手に思いのたけを吐露してしまった私(しかもあお向けで)。あーあー。

 

久々“激泣き”してしまった、赤面点滴事件簿でした。

 

 

もうすぐお盆ですね・・・。

 

【し】

笠井 利昭

部門/役職

会長

コメント

技術の最先端を求めて!社名を考えました。お客様や同業者からも称賛される会社を夢見ています、現在まだまだですけれど・・・。