>>>三度笠のカサ、井戸のイ PART6
ちょうどその頃、大阪の商業系の学校を卒業し、故郷徳島県の大手スーパーに勤めていた弟が、転勤で西宮店(西宮えびすの近く)にやってきました。スーパー勤めですから平日が休みでした。

しばらくすると、時々私たちの仕事場に遊びに来るようになり、自分の車をつついてはタバコをくゆらせ、つついてはコーヒーを飲み・・・・と、のんびりムードをただよわせていました。
一方、阿修羅状態の私は、イライラバリバリ仕事中です。

私は気安く頼めることをいいことに(第一、ヒマそうにしていましたし)「ちょっと引き取り一緒に行ってくれへん?」「ちょっと納車行ってくれへん?」から始まり、 「ちょっとタイヤ外しておいてくれ」「洗車やっといてくれ」・・・・etc。やがて、「今度いつ来るねん?」とどんどんアテにするようになり、とうとうこの世界に引っ張り込んでしまいました。

本人は別の夢があったと思いますが、兄貴の「阿修羅」を見て放っておけないと考えたのかもしれません。この点については「その通りや」とズバッと答えられるのが恐ろしくていまだに聞いておりません。

そうして引っ張り込んだのはよかったのですが、弟にしてみれば自分の車を趣味でいじってはいても、車の整備は素人でしたから、本格的に一緒に仕事をすることになった時から約1年間、それはそれは口では表せないスパルタ教育の洗礼を、兄貴から受ける羽目になったのです。

お互いに「目標の一致」と「兄弟という最後のきずな」がなければ、とてもじゃないけどやっていけないほどの毎日でした。
弟がやった作業については後で必ず説明を求めました。「この部分はどうした?」「なぜそうした?」「その根拠は?」執拗にたたみかける私に、「そんなに言うなら自分でしろや!!」・・・・一触即発、切れる寸前の場面も数多くありました。(弟は辰年、切れるとコワいんです。)
それでも一日も休むことなく仕事に出てきていました。

故障診断も最初のうちは私の言うことを聞いているだけでしたが、だんだんと自分なりの見方を話すようになりました。整備技術専門誌もよく読むようになり、時間さえ与えておけば、たいがいのトラブルは解決するようになりました。弟が自分なりの知識を得たことにより、故障原因の判断についての衝突はひんぱんにありました。しかし、そういう摩擦や衝突を経験したからこそ、重要な戦力として伸びてくれたのだと思います。
他人であれば、こんなに短期間でこうなるのは無理だし、きっと去って行ったことでしょう。今ふりかえればそれほどにムチャクチャやってた約一年間でした。とにかく、文句を言わずついてきてくれる妻と、文句を言いながらついてきてくれる弟は、私の力強い味方でした。
<KB通信32号掲載(2005年12月) >
三度笠のカサ、井戸のイ
エッセイほいさっさ
ほのぼの劇場


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